建ててよかった!

 家を建てようと思い立った時、どんな暮らしをしたいかってきっと考えると思います。
 手にいれた時から、始まる暮らしを見据えて建てたいって思う。

 私の想像する暮らし。あなたの想像する暮らし。
 暮らし方って人それぞれ。
 だけど、家族を大切にしたいというのは、誰しもが思うことじゃないでしょうか?
 私には、2歳半になる娘が一人います。
 この子を守りたいって思う。
 子供を守ること―健康であって欲しいと願うこと。すこやかに、元気に過ごして欲しい。
 家は自分にとっても、家族にとっても一番安らげる場所。一日の疲れを癒す場所。

 しかし、必ずしも自分の家がそういう場所になりえるかと言うと、これがなかなか難しいのかもしれない。

 私が家族と家を建てたのは、昨年の10月。建てることに決めたのは一昨年。
 その頃、テレビで頻繁に「欠陥住宅」の特集をやっていた。
 傾いたり、雨漏りしたり。すきま風や壁の結露。
 一戸建てだけでなく、アパートやマンションの欠陥個所までも。
 家を建てることに、とても不安を感じました。
 もしも、私が建てた家が欠陥住宅だったとしたら?人生で一番大きな買い物なのに。
 そして、丁度同じ時期に「シックハウス症候群」についても話題になっていました。
 アトピーや喘息、ジンマシンetc…。これから子供を育てていくのに、ますます不安がつのりました。
 
 それからは、いろいろな住宅の書籍をめくり、テレビなどで情報を集める。
 不安でイライラしてくる。これから、もっと快適に暮らしていくための家を建てるというのに(笑)

 そんな中、建築士さんとの打ち合わせが始まった。
 主人は断熱性と耐久性のこと。私は音環境と熱効率のこと。
 それぞれにこだわる場所が違っていたので、それこそ作る人から見たら、こんなワガママな客は
 居なかったんじゃないかと思う。(笑)
 そういうワガママを聞きながら、建築士さんは「ここはこういう風にしたほうが後々まで考えるといい」
 というプロとしての見方で素材などを提案してくれました。
 思うに、なんでもはいはい。そうしましょう。と施主の意見を飲むだけの建築士さんより
 経験と知識を持って、施主の意向をくみ取りながら、最善の選択ができるように、その他の
 選択肢をビシっと提示できる建築士さんのほうが、安心できる気がする。
 家を建ててから感じたことですが(笑)

 素人には考えが及ばないところまで考えてくれる。そういう建築士さんを探すことが
 いい家を建てる一番の条件かもしれません。
 家を建てる、決めていく中で気付かなかったことですが、最近になってとても強く感じています。
 
 家を建てたい、そう思ってる人はめんどくさがらずに、いろんな情報を集めてみてほしいです。
 私のように、「建ててよかった!」って言えるように。(笑)
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